みき助産院お約束「頑張れ!」は禁句


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先週から、日星高校の看護科の授業がはじまりました。

毎年、舞鶴医療センターの看護科と、日星高校の看護科に「母性看護概論」の授業に行かせていただいています。

日星高校では、高校2年生の授業をしているのですが、高校生が興味持ってくれるような、わかりやすい少しでも面白い授業を・・・と試行錯誤しています。
昨年からの久しぶりの授業でしたが、元気な学生さんたちにお話しするので、こちらもエネルギーをいただきました。

さて、今日は「頑張ります」の言葉について

昨日の夜、登山家、栗城史多さんのドキュメンタリーをNHK総合で放送していました。
栗城史多さんは、単独・無酸素でエベレストを目指しておられましたが、昨年、エベレストで滑落し天国へ帰っていかれました。
彼を支えた人達の温かさや、彼の生きざまに、いろいろと思うところがあり、考えさせられるドキュメンタリーでした。
この、ドキュメンタリーは若者に見てもらって、生き方について様々な思いを語れたらいい時間になるだろうなあと思いました。

その中で、彼を支えたネットユーザ達の言葉に、「頑張れ!」「私も頑張ります!」という言葉が多くみられたのが気になりました。
「頑張れ!」という言葉を私たちはよく使います。
だけど、私はその言葉を見ると複雑な気持ちになります。


みき助産院にやってくるお母さん達は頑張り屋さんがとっても多いです。
帰り際に「頑張ります!」と言うお母さんには
「頑張らなくていいよ~。ぼちぼちでね~。」と言います。

日本人って本当にたくさんの先輩方が頑張ってきてくださったおかげで、今の豊かな時代があるのだと思います。

だけど、子どものころから、みんな頑張り続けて、疲弊して、心の病気になっている大人も子どももたくさんの日本になってしまいました。

私自身も頑張り屋の親に育てられ、見事頑張り屋の私が育ちました。
だけど、たくさんのお母さんたちの出会いのなかで、頑張ってもうまくいかないことがあること、むしろ頑張らないほうがうまくいくことを知りました。

それは、みき助産院におっぱいのトラブルで来られるお母さんたちが、皆さん、とっても頑張り屋さんなこと。
お産に何らかのトラブルや、うまくいかないお母さんが、共通してとても頑張り屋さんなことに気づきました。
むしろ、あまり無理をせず、楽しくゆったりリラックスしているお母さんが、すーっとうまくいくのです。

お産も、お母さんがリラックスした瞬間に進むことが多いし。
おっぱいも、お母さんがリラックスすると、どんどん循環が良くなっていきます。

それは、なぜか?
妊娠、出産、母乳育児は、ホルモンがする仕事だからです。
ホルモンはお母さんがリラックスしているときにスムーズに働きます。

お母さんが、頑張っていて緊張していたり、疲れているとうまく働かきません。
だから、頑張り屋さんにトラブルが多いのだと気づきました。

ホルモンについては、頑張ってもうまくいかない。
むしろ、力を抜いて休んで、リラックスしたときにうまくいくのです。

だから、ホルモンにちゃんと働いてほしかったら、休むこと、リラックスすることも大切です。

だから、「頑張ってね」は禁句にしています。
「頑張ります」というお母さんには「頑張らなくていいよ。休んで。」と言います。

でも、「今まで、よく頑張ったね~。」という言葉は使います。
本当に、皆さん助産院に来るまでに頑張ってきておられるので。

「頑張る」の反対語は「怠ける」だそうですが、
最近、反対語は「感謝」だというお話が良くあります。

「頑張る」というのは「我を張る」という意味だそうです。
「私が頑張んなきゃ!」というのは自分を通すこと、我をはることだったのですね。

「自分が頑張んなきゃ」と一人で頑張ると
いろんな人に力を借りて感謝するということからは離れていく。
いろんな人に力を借りて、感謝できる人になれるといいですね。
そうすると、お産も、子育ても、人生も楽になります。

時には、「怠ける」こともとても大切だと私は思います。










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このページは、miki-shinguが2019年1月15日 21:22に書いたブログ記事です。

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