2013年3月アーカイブ

3月25日、シルバー人材センターさんからのご依頼で、
「子どもから学ぶ子育て」というテーマで講座をさせていただきました。

参加者は17名。3分の2くらいが、祖父母世代で、3分の1くらいが現役のお母さんでした。

内容は、
お産の現場での子ども達の素晴らしい力を感じるいろいろなエピソード。
今の子育て中の親子の問題、お婆ちゃんや家族の役割などをお話しました。

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気になる親子、問題のある親は、そうせざるおえない理由があること。
責めるのではなく、愛を持って見守っていただきたい。
親に必要なのは、優しくなれる余裕。
お婆ちゃん、お爺ちゃんは、親が余裕を持てるように、その知恵と優しさ、余裕をわけてあげて頂きたいとお話しました。

参加されている方々の中には涙を流しながら聞いていただく方が何人かありました。
今まで、皆様の前でお話することはありましたが、泣かれる方があったのは私も初めての経験で、びっくりしました。
私が何か素晴らしいことを言ったからではなく、私が経験させていただいたこと、子ども達やお母さん達に教えていただいたことをお伝えできたことで、きっとその中の大きな力、自分の中の大切なものを感じて下さったからだと思います。

また、こんな機会がいただければ少しづつでも、お伝えしていきたいと思います。

親子を取り巻く社会がやさしくなり、あたたかく子育て見を守る地域になることのお手伝いができたら・・・と感じた日でした。




亀岡市文化資料館で開催されている「亀岡子ども物語~産婆・保育・肖像~」を見てきました。
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ひっそりとした、小さな会館でしたが、場所がわからなくて電話をすると到着するころに
職員さんがでてこられ、駐車場を案内してくださいました。

職員さん「どちらからお越しくださったのですか?」
私「舞鶴です。」
職員さん「舞鶴からは、〇〇さんと、他にも助産師さんが来てくださいました。助産師会の方ですか?」
私「そうです。」
職員さん「遠いところからありがとうございます。どうぞごゆっくりご覧ください。」

などというようなやりとりをしました。
中で掃除をしていた掃除専門の係りの方も「こんにちは」と声をかけていただきました。
なんだか、文化資料館の展示物だけでなく、働いておられる職員さんにも癒されました。

写真は、生まれた赤ちゃんに着せる産着です。
柔らかい綿が入って、色や柄には魔除けの意味があるものを使われていたそうです。






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真ん中の黒い鞄は、産婆さんの診察かばん。
体重計や、あかちゃんの心臓の音を聞くトラウベなど。

時代を感じさせるものばかりです。

往診に行くための自転車の前での産婆さんの写真。
当時、高価な自転車に乗れる女性は限られており、産婆さんはキャリアーウーマンの代表でした。

たらいで産湯につかる赤ちゃんの写真・・・。

いろんな展示物をみながら、お産はまさに「文化」なのだという事を感じました。

生まれることも、死ぬことも、昔は生活の中に存在していて、それは親から子へ、子から孫へ伝わっていくものだったのだと再確認しました。
すべてが、医療の中に入ってしまって、文化である「生も死も」見えないものになってしまいました。

「生も死も」生きる力を与えられる文化の伝承なんだということをあらためて感じました。


この展示は、4月7日までされています。
他にも、東日本大震災復興プロジェクトポスターもいろいろ展示されていました。
春のお出かけに、いかがでしょうか?なんだか、気持ちが温かくなる空間でした。

開催日:2013年3月 1日(金)~2013年4月 7日(日)

かめおか子育て物語~産婆・保育・肖像

 3月1日(金)~4月7日(日)9時~17時(月曜休。入館16時半まで)、亀岡市文化資料館展示室2(京都府亀岡市古世町中内坪1。JR嵯峨野線「亀岡駅」より徒歩7分)TEL0771・22・0599。

 いつの時代にも子どもがいて、子育ては連綿と続いていますが、時代によって子どもへの意識や、子育ての方法は変わっていきます。地域に産婆さんがいて自宅出産をしていた頃、農繁期託児所から始まった保育の歴史、写真に残る昔の子どもたちの肖像など。亀岡における子育ての長く豊かな歴史を紹介します。

 一般260円、中小生150円。※土・日・祝、中小生無料
 問い合わせTEL0771・22・0599/FAX0771・25・6128(亀岡市文化資料館)。



映画「4分の1の奇跡」の入江富美子監督作品
「天から見れば」の自主上映会を開催しますのでご案内致します。

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右の方が事件で両腕をなくした大石順教尼、左の方が事故で両腕をなくした南正文少年。

南正文さんのご両親は、小さいころに、事故で両腕をなくし、少年時代ふさぎ込んでいた南さんのことを想い、
大石順教尼に弟子入りさせました。
そして、南さんは、多くの生きる力を大石順教尼に与えられ、日本画家として活躍されるようになりました。

このお二人の生き様から、奥に流れる大きな力が描かれた映画です。

この映画は、去年の12月10日に国連で人権の日に上映された貴重なものです。
そして、この数日前に、南正文さんは死去されました。
12月10日は、国連での上映会を祝うため、大阪でも同時期に上映されました。
この日は、ちょうど南正文さんの葬儀の日となり、多くの人が、この映画のそこに流れる大きな力を感じずにいられない体験をしました。

そして、今回4月20日に上映会を企画したのですが、後ほど翌日4月21日は大石順教尼の命日だということを知りました。
なんだか、ほんとうに不思議な気持ちです。

この上映会は京都府の助産師の交流会の一部として企画しますが、映画の上映会は一般の方の参加もできます。
心の奥に深く響く映画です。
残念ながら託児は準備していませんのでご了承ください。

日時 平成25年4月20日(土) 10時開場 10時30分上映

場所 綾部市保健福祉センター 2階 和室

参加費 1000円

アクセス JR綾部駅より徒歩5分
      駐車場が限りがありますので、JR綾部駅の市営駐車場に停めて来られることをおすすめします。

申し込み お問い合わせ みき助産院 新宮 TEL0773-77-7153

合わせて、4月13日に舞鶴市内で映画「4分の1の奇跡」の上映会も開催されます。
是非、「4分の1の奇跡」「天から見れば」を続けてご覧になられることをおすすめします。

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1月に生まれた赤ちゃんのお話です。

その赤ちゃんの胎児ニックネームは「おまめちゃん」

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おまめちゃんが生まれるまで、ほんとうにいろんなことがありました。

お母さんは、今回の妊娠では、いろんなトラブル続きで、病院に入退院をくり返し、たくさんの人に助けられました。
おまめちゃんは、まじめで、頑張り屋で、ちょっと周りの人のことを気にしすぎるお母さんに、
「頑張らなくていいよ~。お母さん、もっといろんな人に頼って楽になって」
というメッセージをもってやって来てくれたようでした。

ようやく、無事に助産院での出産ができることになり、
入院された時のお母さんの一言

「頑張ったらろくなことないことがわかった。もう頑張らない。おまめちゃんに任せる。」
すべてを受け入れ、力が抜けていました。
そして、とてもリラックスして、陣痛の合間は眠りながらお産をされました。



お母さんは里帰り出産でした。
お母さんの実家では、大きいお婆ちゃんが介護が必要な状況で、お婆ちゃんは大きいお婆ちゃんの介護を24時間されていました。
大きいお婆ちゃんは、デイサービスにはたまに行かれるものの、痴呆もあり、どこかに連れて行かれることに不安を感じ、
家族皆一生懸命介護しているにも関わらず、「家族に捨てられる・・・」というような言葉がありました。

でも、おまめちゃんを迎い入れるには、家族に余裕がなければお母さんの産後の休養も取れず、家族も介護に、子守に、家事に疲れてしまいます。
そこで、お姉ちゃんの一時保育の利用と、大きいお婆ちゃんのショートステイなどの利用をケアマネージャーさんに相談することをおすすめしました。
それでも、大好きな大きいお婆ちゃんに寂しい思いをさせたくないとなかなか決断できなかったご家族でしたが、
有無を言わせず、お母さんが間もなく、入院しなくてはならない状況となり、お姉ちゃんの世話もしなくてはならなくなり、決断されました。

ご家族はお婆ちゃんが寂しい思いをしないか、家族に捨てられたと思わないか、心配されていましたが、
面会に行くたびに、家にいるよりも調子のよさそうな大きいお婆ちゃんの様子を見て、施設にお願いすることが、本人にとっても家族にとっても悪いことではなく、むしろお互いにいい時間になることを感じられました。

そして、無事おまめちゃんが誕生し、2ヶ月近くになってお母さんにメールをいただきました。

以下(ご本人の許可をいただき掲載してます)

出産から二ヶ月近くになりました。生まれるまでは不安や心配があり、日が経つのがなかなかでしたが、生まれたらアッ!という間でした。
おまめちゃんはグン!と大きくなって、だんだんガッチリしてきました。体重をはかったら約5.3キロくらいありました。始めの心配は何だったのか...。
 
みきさんの所でランチをした時に、母はみきさんに「今日は何だかきれいですね!」と言ってもらえたのがとても嬉しかったようで、帰ってから鏡を見たりして、「この口紅が良かったんやろか。また買おかしら〓」とウキウキしていました。久しぶりの外食で、表情も明るかったんじゃないかと思います。
 
介護もあり、家にいることが多かったので、人に自分のことを言ってもらえて嬉しかったようです。
昨日は父が昼用事があったので、母と二人で(こっそり〓)近くの小料理屋さんでランチしました。
張り込んで、和食のコースを頼んだら、小さなかわいい器に入った春らしい料理が出てきて、二人で何が入ってるか味付けを研究したりしながらゆっくり楽しめ、心もウキウキしました。
 
自宅も、夫の出張が入ったので、母が25日~28日までいてくれることになり、少しゆっくりできそうです。
(おばあちゃんは介護のため、今まで遠い娘さんの自宅に行けず、今回初めて行けることになったそうです)
 
私の自宅から戻ったら、祖母が帰ってくる前に、温泉にも行くそうです。
昨日施設におまめちゃんを見せに行きましたが、祖母はほっぺもツヤツヤで、とても元気そうでした。喜んで泣いていました。
 
宮参りをしたら、自宅に戻ります。
今回の出産は、大変なこともありましたが、前よりもうまく力を抜いて妊娠中の困難にも、陣痛の波にも、流れに身を任せられたように思います。
娘や夫、夫の両親、実家の親、周りの人たちがみんなそれぞれのできることを、おまめちゃんの出産に向けて協力してくれて、前なら申し訳ないとか、迷惑をかけたくない気持ちが出てきましたが、今回は本当にどうしようもなかったのもあり、でもおかけでありがたく甘えることを覚えられました。
ゆっくりと、いろんなことが動くのを感じながら過ごせ、本当に大切なことをたくさん教えられたように思います。
 
長くなりましたが、おっぱいも何とか順調にいっているので、この調子でできる範囲で頑張ります。
 
本当に、手厚く付き合ってくださり、ありがとうございました。おかげで安心して出産、久しぶりの赤ちゃん育てにのぞめました。
お体大切に、元気に活躍して下さい!

このメールから、介護に少し疲れていたお婆ちゃん、家族に負担をかけていると負い目を感じて「捨てられる・・」という不安を言葉にしていた大きいお婆ちゃん。そして、そんな家族に気を使っていたお母さんと3世代の女性をおまめちゃんが元気にしてくれたことに驚き、こどもの力のすごさに感激しました。

こんなふうに、一人の赤ちゃんの誕生が、家族をいいふうに変えていくことをまたひとつ教えていただきました。
ありがとうございます。

後になりましたが、おまめちゃんが助産院で無事生まれるように、サポートしてくださった病院の先生、助産師さん、看護師さん、本当にありがとうございました。

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